大学院理工学研究科技術部 青少年のための科学の祭典『科学のまち』日置市大会に参加

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の137回目(今年度第12回)として、1月20日(土)に日置市中央公民館で行われた「青少年のための科学の祭典『科学のまち』日置市大会」に参加しました。この祭典に技術部として参加するのは、今年で10回目の参加になります。
 
 今回も例年と同様に、「人工イクラをつくろう!」というテーマで参加しました。
 このテーマでは、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムを利用して、様々な色や形の人工イクラをつくりました。アルギン酸ナトリウムは昆布などの海藻に含まれている成分で、塩化カルシウムは押し入れなどの除湿剤に含まれています。アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液中に入れると、アルギン酸とカルシウムイオンが作用することで固まり、人工イクラをつくることができます。
 
 子どもたちは人工イクラができる仕組みについての説明を聞きながら、細長いイクラを作ったり、色違いのイクラをくっつけたりと、工夫をしながら楽しんでいました。またお土産としてつくったイクラをプラスチック容器に入れて渡したところ、皆とても喜んでくれている様子でした。
 
 今年の科学の祭典では、日置市内の学校関係者や高校、地域の科学クラブなど、全部で24ブースが出展し、子どもたちとその保護者合わせて500名近くの来場者がありました。多くの子どもたちに人工イクラづくりを体験してもらい、有意義な活動となりました。
 
(写真:人工イクラをつくろう!)
 

 

大学院理工学研究科技術部 田上小学校でプログラミング出前授業を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の136回目(今年度第11回)として、12月18日(月)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員9名が出向き、田上小学校6年生90人の児童に対して、「プログラムでゲームをつくろう!」を実施しました。
 
 児童のタブレットを使用してStuduino:bit(株式会社アーテック)というアプリケーションを用いてゲームを作りながらプログラミングの基礎を学ぶ内容です。前半の講義では、児童にカニのキャラクターを描いてもらい、プログラムの3つの基本処理や要素について学びながら、カニを操作してアイテムをゲットしていくゲームを作り上げました。後半は、自由制作および演習課題に取り組んでもらいました。独自のキャラクターや背景を用いて作品を作り込む子供たちや、前半で作成したゲームに要素を追加していく演習課題に取り組む子供たちも、試行錯誤を繰り返しながら希望する動きになるよう頑張って取り組んでいる様子でした。また、ロボットプログラミングとしてレゴマインドストーム(株式会社アフレル)によるライントレースの展示も実施し、1組ずつ順番に観覧してもらいました。用意されたライントレースのコースだけでなく、体育館の床に描かれたラインもロボットが読み取って走行する様子を子供たちは興味深そうに追いかけていました。
 
 ロボットではなくタブレット上のプログラムを主体にした「プログラミングでゲームをつくろう!」は今年からの新規テーマでありましたが、プログラミングで作品を作るための要素をゲーム作成に沿って取り込む工夫をしました、思い通りの動作をさせるためにはどうすれば良いのか、授業の内容から自分で手を加えて試行錯誤を重ね発展させる子供たちの様子から、ものづくりに対する興味と知識吸収の早さを感じました。今後も未来を担う子どもたちのために継続して本活動を続けていく所存です。
 
(写真:プログラムでゲームをつくろう!)
 

 

大学院理工学研究科技術部 郡山小学校でプログラミング出前授業を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の135回目(今年度第10回)として、12月14日(木)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員6名が出向き、郡山小学校6年生56名の児童に対して、「信号機プログラムをつくろう!」を実施しました。
 
 児童には、一人一つずつArTec Robo2.0(株式会社アーテック)というロボットを用意しました。プログラミングは、児童のタブレットを使用してStuduino:bit(株式会社アーテック)というアプリケーションで作ってもらいました。前半の講義では、プログラムの3つの基本処理について学びながら、LEDを光らせたり、モーションセンサーを使ってロボットを振った時と振らない時で動作を変えたりするプログラムを作成しました。後半は、自由制作および演習課題に取り組んでもらいました。
 
 子供たちは、授業が始まる前から、目の前のロボットに興味津々で、講義中に自分で作ったプログラム通りに動く様子を楽しんでいました。後半の自由制作・演習課題では、ロボットの持つ機能をふんだんに使い、音を鳴らしたり、センサーを使って状況に応じて動作を変えてみたりと多種多様なプログラムができていました。演習課題に取り組む子供たちも、試行錯誤を繰り返しながら希望する動きになるよう頑張って取り組んでいる様子でした。
 
 今回の出前授業では、プログラミング経験の有無にかかわらず楽しめるよう工夫して授業を行いました。プログラミングには「一つの正解」というものがなく、固定観念にとらわれない子供たちの発想が存分に発揮されていました。真剣に取り組む子供たちの様子から、授業を通して「こんなものを作りたい」「これはどうやって作ればいいのだろう」といったものづくりへの興味を少しでも持ってくれたのではないかと感じられました。今後も未来を担う子どもたちのために継続して本活動を続けていく所存です。
 
(写真:信号機プログラムをつくろう!)
 

 

大学院理工学研究科技術部 清和小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の134回目(今年度第9回)として、12月9日(土)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員12名が出向き、清和小学校6年生181人の児童に対して、科学実験「液体窒素でおもしろ実験」と「空気砲の実験」、「プログラムでゲームをつくろう!」を実施しました。
 
 演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、液体窒素に様々な物を入れてその様子を観察しました。カチカチに凍ったバナナで釘を打ったり、乾いた軍手と濡れた軍手の結果の違いを学びました。液体窒素に入れた風船がしぼんでしまった様子を見て、子どもたちは驚いていたようでした。後半では床に液体窒素を零し、蒸発して床の上を転がる現象を間近で観察して興味津々といった様子でした。最後に代表者10名の児童に生花を液体窒素に入れる実験を体験してもらいました。
 
 「空気砲の実験」では、ダンボールで作成した空気砲にスモークマシンで煙を充填して、押し出された空気の形(うず輪)を観察しました。空気砲の穴の形を丸、四角、星などに変えて実験を行い、子ども達はその結果を予想しながら見入っている様子でした。最後に巨大空気砲が現れたときは、巨大なうず輪に歓声を上げて喜んでいました。
 
 「プログラムでゲームを作ろう!」では、児童のタブレットを使用してStuduino:bit(株式会社アーテック)というアプリケーションでゲームを作りました。前半の講義・演習では、蟹のキャラクターを描き、プログラムの3つの基本処理について学びながら、最終的に蟹がアイテムをゲットしていく簡単なゲームを完成させました。後半は、自由制作および演習課題に取り組んでもらいました。ゲームを発展させてキャラクターや背景を追加したり、音を鳴らしたりとそれぞれ思い思いの作品作りを楽しんでいる様子でした。またロボットプログラミングとして、レゴマインドストーム(株式会社アフレル)によるライントレースの展示も実施し、1組ずつ順番に観覧してもらいました。床面に描いたラインをロボットがセンサを利用して読み取り、ラインに沿って走行するロボットを子供たちは興味深く見つめていました。
 
 今回は今までにない3時間という長丁場で、かつ体育館で181名と大人数での出前授業で不安もありましたが、飽きさせないようにテーマを工夫して実施したことで、子ども達にとても満足してもらい、目的に向けて実り多い出前授業を実施することができました。今後も未来を担う子どもたちのために継続して本活動を続けていく所存です。
 
(写真上:液体窒素でおもしろ実験)
(写真中:左:生花体験、右:巨大空気砲)
(写真下:プログラミング)
 

 

大学院理工学研究科技術部 日置市立妙円寺小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の133回目(今年度第8回)として、11月29日(水)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員5名が出向き、日置市立妙円寺小学校3年生2クラス55名の児童に対して、音に関するテーマ「おとのフシギ」と「おとであそぼう」を実施しました。
 
 「おとのフシギ」は今回初めて行う演示形式のテーマで、音とは何か、音がどうして聞こえるのかを真空容器や音叉を使った実験で確かめました。また、オシロスコープを使った音の性質についての説明では、マイクを通してオシロスコープに映し出される音の波形の違いを見ることができました。子どもたちにも声の波形を見る体験をしてもらい、自分の声の形を見て喜び、また一人一人の声の違いを知ることができました。実験前にクイズで問いかけを行い、その後の実験結果に驚き、時には歓声が上がるほどで、子どもたちも興味津々の様子でした。
 
 「おとであそぼう」ではブース形式で身近なもので作れる糸電話や風船電話を体験や、自分の声の波形を見られるオシロスコープの実験、音叉の共鳴実験をそれぞれ体験しました。短い時間でしたが、普段、あまり触れることのない機械や音叉の実験ではスタッフの説明を受けながら興味深く観察し、また、糸電話や風船電話では友達と夢中になって楽しむ様子が見られました。
 
 今回、音のテーマのみで出前授業を行うのは初めてで、子どもたちに分かりやすく楽しい授業となるよう心掛けました。授業後のアンケートでは、これまでよりも理科への興味が上がったと答えてくれた児童も多く、「オシロスコープのなみなみせんが不思議だった」「糸電話や風船電話を作ってみたい」「ほかにもいろいろな実験をしてみたい」など前向きなコメントもたくさんもらいました。科学実験や体験を通して、子どもたちに理科の面白さや楽しさを伝えていけるよう今後も活動していく予定です。
 
(写真上左:「おと」のフシギ 演示の様子)
(写真上右:「おと」であそうぼう 風船電話であそぶ様子)
(写真下:「おと」であそうぼう 音叉の実験の様子)
 

 

大学院理工学研究科技術部 谷山小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の132回目(今年度第7回)として、11月22日(水)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員6名が出向き、谷山小学校5年生4クラス164名の児童に対して、プログラミングテーマ「信号機のプログラムをつくろう」を実施しました。
 
 「信号機のプログラムをつくろう」は昨年度から始まったプログラミングのテーマで、アーテックロボ2.0を使用し、歩行者用信号機のプログラムをつくってロボット本体のLEDを光らせるものです。授業では、まずプログラミングの基礎を教えた後、基本の信号機プログラムを一緒にプログラミングし、実際に動かしました。その後、自由時間を設けて基本の信号機プログラムを好きなように改造してもらいました。
 
 自由時間中の子どもたちは、信号機の光を七色にしてみたり、音を鳴らしてみたり、光センサーに挑戦してみたりと、意欲的にプログラミングを行っていました。授業後のアンケートでは、「もっとプログラミングをやってみたい」「プログラミングでゲームを作ってみたい」などの意見があり、プログラミングを楽しめたようでした。
 
 昨年に続き2回目となった今回は、子供たちの中にはプログラミングが得意な子がいることも踏まえ、 演習や自由時間を多く設けるようにしました。授業中の子どもたちは積極的にプログラムをつくり、工夫して楽しんでいたようで、有意義な出前授業にすることができました。今後とも子どもたちの体験の機会を増やすために活動を続けていく予定です。
 
(写真:信号機のプログラムをつくろう)
 

 

大学院理工学研究科技術部 鴨池小学校・武岡台小学校にて九州電力と共同で出前授業「おでかけ理科教室」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の130回目、131回目(今年度第5回、第6回)として、11月11日(土)と11月16日(木)に九州電力と共同で出前授業「おでかけ理科教室」開催しました。
 
 この活動は、大学院理工学研究科と九州電力株式会社鹿児島支社広報グループとの協定(2017年2月1日)のもと、次世代層への理科の関心を高めるための科学実験やものづくり並びにエネルギー問題及び環境問題等に関する教育支援を通じて、地域社会の発展に貢献することを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員6名が出向き、鹿児島市立鴨池小学校6年生82名と鹿児島市立武岡台小学校6年生41名の児童に対して、「発電体験」・「感電体験」(以上、九州電力が企画)と、「液体窒素でおもしろ実験」・「光の万華鏡づくり」・「巨大空気砲」(以上、本技術部が企画)を実施しました。
 
 演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、“液体窒素”や“ものの状態変化”について職員がスライドで説明をした後、実験を行いました。児童たちは真剣に説明を聞き、問いかけには個々の考えを述べながら、熱心に授業に参加する様子が見られました。実際に液体窒素を使った実験を代表児童に体験してもらい、科学実験の楽しさや不思議さを体感してもらいました。
 
 ものづくりの「光の万華鏡づくり」では、分光シートを用いた万華鏡づくりを、職員が作り方を説明しながら行いました。完成した後、児童たちが照明を万華鏡で覗いてみると、「キラキラしてる!」と声をあげ、夢中になって観察していました。
 
 また、九州電力の企画では、エアロバイクを用いた発電体験や微弱電流による感電体験を実施し、発電の仕組みや電気の大切さ、電気の正しい知識などを学んでもらいました。
 
 最後に、「巨大空気砲」を用いて空気の動きの観察を行いました。巨大空気砲から放たれた空気が体育館後方まで輪になって進んでいくのを、目で追いながら興味深く観察していました。
 
 九州電力株式会社鹿児島支社広報グループと共同での「おでかけ理科教室」も、今年度で8年目(今回を入れて計18回実施)となります。今後も、双方の特色や知見を活かしてより効果的な授業ができるように、活動を続けていく予定です。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験の様子)
(写真右:光の万華鏡づくりの様子)
(写真下:巨大空気砲の様子)
 

鴨池小学校での様子

鴨池小学校での様子がKYT鹿児島読売テレビにて紹介されました。

 

武岡台小学校での様子

 

 
 

大学院理工学研究科技術部 肝付町YACうちのうら銀河分団で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の129回目(今年度第4回)として、11月4日(土)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員5名が出向き、肝付町YACうちのうら銀河分団の小学3年生から中学2年生の団員39名と保護者や関係者11名の計50名に対して、科学実験「液体窒素でおもしろ実験」とものづくり「光の万華鏡」を実施しました。
 
 演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、花や軍手を液体窒素につけ観察したり、液体窒素につけたバナナで板に釘を打つ様子や、床に液体窒素を撒いて滑っていく様子を見たりと様々な実験を行いました。特に、液体窒素につけたゴムボールが粉々に割れる実験に子どもたちはとても驚き、歓声が上がりました。演示の後、花を液体窒素につける体験を全員で行い、普段あまりできない貴重な体験に子どもたちはもちろんのこと、先生や保護者の方々も興味深そうに体験していました。
 
 ものづくりの「光の万華鏡」では、スライドを使って作り方を説明しながら進めていきました。作製後は、“光の三原則”や“分光シートの原理”などを説明し、実際に作製した万華鏡から覗いたLEDライトの光が分かれて見えるのを観察しました。子どもたちが自作した万華鏡を覗いて楽しそうに遊ぶ様子が見られました。
 
 終了後に実施したアンケート結果からは、「お花がパリパリになったのが印象に残った」「液体窒素にマシュマロを入れて食べてみたい」「光の万華鏡をもう一回作りたい!」など意欲的な感想が多く、参加した先生や保護者からの評判も上々で、理科への興味がより高まったのではとの意見もありました。
 
 今後もおでかけ実験隊を通して、子どもたちの理科への興味・関心を高めていけるよう、毎回、反省と改善を繰り返し、記憶に残る楽しい授業を提供できるような活動を目指して、日々取り組んでまいります。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験:花を液体窒素につける様子)
(写真右:光の万華鏡:職員にサポートを受けながら作製に取り組む様子)
 

 

大学院理工学研究科技術部「青少年のための科学の祭典 鹿児島2023」へ参加

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の128回目(今年度第3回)として、7月22日(土)・23日(日)に鹿児島市立科学館で行われた「青少年のための科学の祭典 鹿児島2023」に参加しました。本イベントへの参加は、今回で10回目となります。今年はボランティアの4名の学生にも協力してもらい、1日当たり技術職員3名、学生ボランティア2名の5名体制で参加しました。
 
 今回も例年と同様に「キラキラ虹色に光る!光の万華鏡」をテーマとして出展しました。このテーマは、光を分ける性質を持つ分光シートを使用して光が虹色に見える万華鏡をつくるものです。分光シートには1cmあたり約2000本の回折格子と呼ばれる細かいすじがあり、この細かいすじを通して光を見ると、光の性質によって色が分かれます。蛍光灯の白い光を万華鏡で見ると、キラキラとした7色の光を観察することができます。
 
 子供たちは、完成した万華鏡を覗いて驚きと喜びの声をあげていました。また、この万華鏡とLEDライトを使って光についての簡単な実験も行いました。説明を聞いた子供たちは、光の三原色が混ざると別の色に変わるのを興味津々で楽しみ、またそれを万華鏡で観察し、混ざった色が元の色に分かれるのに驚いていました。技術部のブースでは、2日間にわたり参加者が途切れないほどの大盛況となりました。
 
 今年度の科学の祭典では、昨年と同様に事前予約制で実施され、午前の部と午後の部に分かれ、それぞれの部で400名の人数制限にて行われました。技術部のブースでは200人以上の子どもたちが万華鏡づくりを楽しみ、保護者の方も含め300人以上の地域の方々と交流することができ、参加した職員や協力してくれたボランティアの学生にとっても充実した時間となりました。
 
(写真:光の万華鏡作成の様子)
 

 

大学院理工学研究科技術部 向陽小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の127回目(今年度第2回)として、6月7日(水)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
 
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 
 今回は、技術部から職員6名が出向き、向陽小学校6年生116人の児童に対して、科学実験「液体窒素でおもしろ実験」とものづくり「光の万華鏡」を実施しました。
 
 演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、ディスプレイに資料を映しながら実験を進めました。児童たちは液体窒素にバラの花や軍手を入れる実験に目を輝かせ見入っていました。また、ゴム風船を使った実験では、液体窒素に入れた風船が縮んだり、元の大きさに戻る様子を興味深く観察していました。普段あまり見ることのない実験に興味津々で元気いっぱいの児童たちから、子ども目線の鋭い質問やおもしろい意見があり、職員もたじたじになる場面もありましたが、活気にあふれ楽しい授業となりました。
 
 ものづくり「光の万華鏡」では、職員が作り方を説明しながら進め、作製後は蛍光灯やLEDライトを使って光の成分を観察し、“光の三原色”や“分光シートの原理”などについて学びました。自作した万華鏡を友達同士で見せ合ったり、楽しそうに覗いていた児童たちからは、ものづくりの達成感と光の不思議を体験し喜んでいる様子が見られました。
 
 授業終了後は、「ありがとうございました!」と大きな声で気持ちいい感謝の言葉を貰い、とても有意義な出前授業となりました。今年で3年目の開催となった向陽小学校での出前授業ですが、我々にとっても「おでかけ実験隊」を通して児童と触れ合い、新しい学びと気づきを得る貴重なイベントとなりました。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験)
(写真右:光の万華鏡)