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南西島弧地震火山観測所

南西島弧地震火山観測所

南西島弧地震火山観測所は、社会的要請の強い地震予知・火山噴火予知研究を推進するための施設として、1991年4月11日に設置が認められました。
1994年11月には鹿児島市北部の吉野町寺山に2階建の建物が新築され、郡元キャンパスから移転し観測研究を行っています。

閑静で、眼前には鹿児島湾から桜島がそびえ立ち、霧島火山と開聞岳が展望できるなど、景観に恵まれ火山遠望観測に絶好の地に位置しています。

南西島弧地震火山観測所

観測所からみた桜島、右手には開聞岳、左手には霧島火山が遠望できる。

南西島弧地震火山観測所

九州南部から南西諸島北部域(九州南方から台湾東方まで弧状に島々が連なる「南西島弧」のうち、徳之島付近以北)が、本観測所の主たる研究対象領域です。この領域では、フィリピン海プレートの高角度沈み込みや沖縄トラフ拡大に関連した地震・火山活動が活発です。阿蘇から加久藤・姶良・阿多・鬼界とわずか260kmの間に5つもの巨大カルデラが並びますが、これは地球上のどこにも見られない著しい特徴です。

このような現象を引き起こすには、大量の熱エネルギーが必要です。しかし、地球表層部のプレート運動というこれまでの古典的なプレートテクトニクスの枠組みでは、エネルギー供給源を説明するのは困難です。

これを解決するには、地球深部まで考慮にいれたグローバルな地球観に基づく新しい地球ダイナミクス論を作り上げる必要があります。

「南西島弧」域のテクトニクスが分かれば、環太平洋全域のプレート運動の解明に役立ちます。ひいては地震予知及び火山噴火予知の基礎的研究に大きく貢献できることは確実です。したがって、この地域は地球科学の発展にとって重要なフィールドと言えましょう。

研 究

  • 九州南部~南西諸島北部域(徳之島付近以北)の離島を含む陸域にある地震観測点100点以上のデータおよび海域で随時実施している海底地震計のデータを用いて地震活動の詳細を把握するとともに、GPSを用いた地殻変動の観測研究などを行うことにより、当該領域の起震応力場・地震発生機構の解明を目指して研究を進めています。
  • 主に九州南部とトカラ列島の活火山をフィールドとして、火山活動に伴われる地震発生や地盤変動等の力学的な現象を観測し、その発生場や時間変化について精度を向上させて解明する研究を行っています。加えて、火山体浅部の地震学・電磁気学的構造の解明に関する観測も行ない、力学的現象の発生場との関係を考察しています。