古くて新しい"木"の最適な使い方を研究!
木は我々人類にとって最も古い材料であると同時に、最先端の材料でもあります。そんな木材に着目し、森に立つ資源の状態から、加工されて材料になり、その材を組み合わせて建物を作り、使用してから解体し、廃棄するまでの流れをしっかり考慮し、人にも自然にも最適な木の使い方について研究を行っています。特に、建物が地球環境や我々の生活環境に及ぼす悪い影響を最小限に抑えるため、新しい木造建築の作り方について様々な角度から考えています。木は我が国が有する貴重な資源です。その有意義な使い方について、建物の視点から研究を行っています。
研究成果を実際の建物に!
建築は実学ですので、やはり実際の建物として出来上がると一番わかりやすいものです。研究で得られた知見を論文として社会に発信すると同時に、建物の設計や建設に活かし、目に見えて触れられるものとして発信する活動も行っています。特に、学生には机の上でパソコン相手に考えるだけではなく、自分の手で触れながら建築について学んで欲しいと考えていますので、地域の工務店などに協力を頂きながら、自分たちで建物を考え、実際に建設する機会を積極的に設けています。建築を学ぶ大学生と言っても、ノコギリや金槌をちゃんと使ったことがない学生が殆どです。しかし、実際に作業をすると、みるみると上達し、建築に対する視点も変わっていきます。実践に勝る学びはありません。私も学生と一緒に体を動かし、手で考える機会を大切にしています。