天の川銀河研究センター教員がMBCラジオ モーニングスマイルに出演
7月7日七夕の日、MBCラジオのモーニングスマイルに、理工学研究科天の川銀河研究センターの半田利弘教授と中西裕之准教授が、「天の川」の専門家として出演しました。
朝8:42からのポニーのスマイル中継として、MBCラジオポニーメイツの濱野莉世さん、岸良夕明さん2人のリポーターが、理学部棟の研究室を訪問くださり、七夕そして天の川にちなんだ中継が放送されました。
MBCラジオ「モーニングスマイル」音源
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七夕の日。一年に一度、織姫と彦星が天の川を渡って出会う日と言われています。そこで、天の川、宇宙についての疑問にお答えいたします。
Q:天の川の幅はどれくらいなのでしょうか?
A:天の川は私たちのすむ銀河を内側から見た姿です。およそ一千億個の星が円盤状に集まったもので、その円盤の厚みは一千光年くらいです。これが、いわば天の川の川幅と言えるでしょう。
Q:織姫と彦星は、どれくらい離れているのでしょうか?
A:織姫と彦星の距離は十光年くらいです。遠近法で川の両岸にいるように見えますが、実は川幅よりも、ずっと近い距離にいるのです。ちょうど、織姫と彦星がセルフィーで写真を撮ったようなイメージです。つまり、一年に一度、七夕の日に会うと言いますが、実は二人とも年中そばにいるのです。
Q:天の川の深さは、どれくらいなのでしょうか?
A:夏の天の川の深さは、およそ10万光年にもおよびます。一方、冬の天の川は浅く、深さは2−3万光年程度と見積もられています。
Q:宇宙を研究する魅力とは?
A:未知のことがたくさんあり、色々な工夫によって、少しずつ解明できるところが一つの面白さでしょう。また地球上では解明できないことが、宇宙のスケール、環境では実験できるところも、面白さの一つといえます。
Q:宇宙といえば、多くの人が興味をもつのが宇宙人の存在。はたして、宇宙人はいるのでしょうか?
A:地球上に我々人類が存在すること自体が、少なくとも宇宙には生命が存在する証拠になりますが、未だ地球外の生命は発見されていません。しかし、観測装置の向上によって、将来的に見つかる可能性もあります。現在、国際協力で南アフリカ、オーストラリアに巨大な超高感度の電波望遠鏡の建設が始まりました。完成した頃には、隣の星のラジオ放送が聞こえてくるかもしれません。
鹿児島大学理工学研究科天の川銀河研究センターについての詳細は以下のURLでご覧ください。