YAC(日本宇宙少年団)うちのうら銀河分団の活動に係る講師派遣「はた!と閃く 光の実験」
本学大学院理工学研究科と肝付町において、平成29年に包括連携協定を締結しております。その活動の一環として、DXコネクトセンターが協力し今年度はYAC(日本宇宙少年団)うちのうら銀河分団の活動に、本学大学院理工学研究科 物理・宇宙プログラムの秦 浩起准教授が、内之浦銀河アリーナ(肝付町)へ赴き、YACうちのうら銀河分団の皆さまに科学への興味を深めてもらうため、「はた!と閃く 光の実験」と題して、出前授業を行いました。参加者は、YAC(日本宇宙少年団)うちのうら銀河分団員26名と関係者を含め38名が参加しました。
今回は、「光」をテーマに実験を行いました。光は、電磁波で、波長に応じて電波や赤外線、紫外線などの名前で呼ばれます。人間の眼はおよそ380~780nmの波長の光を紫~赤と識別でき、その範囲を「可視光」と呼びます。実験では、まず、赤、緑、青の光が混ざるとどのような色に見えるのか、分団員自身で会場全体を使って体験したり、コマを作って実験したりしました。続いて、分団員の皆さまがご自身で回析格子を使った分光器を作成し、ライトの光や(太陽光の直視でない)屋外の白色光などを分光・観察し、普段白色に感じている光にはたくさんの色(波長)の光が混ざっていることを確認し、光の不思議を学びました。
分団員の皆さまは、秦准教授の説明に真剣に耳を傾け実験にも積極的に参加し、2時間の科学実験があっという間に終わりました。科学実験に参加されていた大人を含む分団員の子供たちの様子から、昨今の科学は難しいという概念を超えて、科学は身近なものであり、とても面白いものだということを知るきっかけとなったように感じられました。今後も、未来を担う子供たちにこのような授業を通して科学だけでなく、学ぶ面白さを教えていける活動を続けていく予定です。
![]() 写真1.光についての説明 |
![]() 写真2.光(三原色)を混ぜる実験 |
![]() 写真3.光を混ぜるコマの工作 |
![]() 写真4. ライトを自作の分光器で見る実験 |