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大学院理工学研究科技術部 第157回地域連携活動 霧島市立溝辺小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の通算157回目(今年度第10回)として、令和7年12月15日(月)に霧島市立溝辺小学校にて出前授業「お出掛け実験隊」を開催しました。
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの関心を促すことを目的としています。
 今回は、技術部から職員4名が出向き、霧島市立溝辺小学校6年生1クラス15名を対象に、理科室にて「信号機のプログラムをつくろう!」というテーマで授業を行いました。児童には一人一台ずつアーテックロボ2.0(株式会社アーテック)を用意し、タブレットを使ってロボットプログラミングを体験してもらいました。
 前半は講義形式でプログラムの3つの基本処理を学び、LEDを赤や緑(青)に光らせることで信号機を表現しました。後半は演習問題や自由制作に取り組み、子どもたちは自分の発想を活かしたプログラムづくりに挑戦しました。また並行して、班ごとにライントレースカーの見学も行いました。教材にはレゴ・マインドストーム(株式会社LEGO)を使用し、約5名ずつ3班に分かれて順番に体験しました。児童は、プログラムによってロボットが自律的に走行する様子を興味深く観察していました。
 子どもたちは、自分で作ったプログラムがロボットを通して動作する様子に大きな関心を示し、自由制作ではLEDやセンサーを活用した多様なプログラムに挑戦していました。ライントレースカーの見学では、プログラムによる走行の仕組みに強い興味を持つ児童が多く見られました。
 授業後のアンケートでは、参加した全員が「面白かった」と回答しており、ロボットやプログラミングに対する関心が高まったことがうかがえました。子どもたちの「もっと複雑な動きを作ってみたい」「次は自分で新しいものを作りたい」といった意欲的な声も聞かれ、ものづくりへの関心がさらに広がったことを感じています。今後も、未来を担う子どもたちのために、科学技術の魅力を伝える活動を継続してまいります。
 
(写真左, 中央:ロボットプログラミングの様子)
(写真右:ライントレースカーを観察している様子)