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研究科長あいさつ

 平成21年、博士前期課程10専攻、博士後期課程3専攻でスタートした理工学研究科は、平成28年と令和2年の改組を経て、現在、博士前期課程に2専攻12プログラム、博士後期課程に1専攻2コースの構成となっており、全体で教職員約250名、博士前期課程学生約600名、博士後期課程学生約70名を擁しています。各専攻におけるプログラムあるいはコースでは、その主要分野はもちろん、それに関連する複合領域を含め、基礎から応用までの幅広い教育研究活動を精力的に行っています。

 

 地域の自治体や中堅企業との連携や研究インターンシップの支援拠点となる『地域コトづくりセンター』、天の川銀河研究に関わる世界的情報を集約・発信するユニークな国際的研究拠点『天の川銀河研究センター』などの附属施設や、グローバル化に対応した学生の中・長期留学等の支援を行う『グローバル人材育成支援室』などを配備している点も本研究科の特色です。さらに、国内外の多くの研究機関と連携協定や学術交流協定を結び、活発な交流・協働活動の推進も図っています。

 

 時代の要請に応えるための組織改革を続けながらも、『真理を愛し、高い倫理観を備え、自ら困難に挑戦する人格を育成し、時代の要請に対応できる教育研究の体系と枠組みを創成することによって、地域並びに国際社会の進展に寄与する』という理念は、設立当初から変わっておりません。受け継がれてきた本研究科の理念とそれに基づく『教育目標』と『研究目標』を実現するために、国内外に発信する基礎研究はもちろんのこと環境・エネルギーや医療工学をはじめとする諸分野の応用研究を推進し、火山活動・集中豪雨・台風・地震・津波等の自然の摂理に係る防災・減災を図る研究や、島嶼及び南九州地域が包含する諸課題に関連する研究に取組むなど、地域社会への貢献と我が国の理工学の発展に寄与した教育研究活動を続けています。

 

 今後とも、他の教育研究機関はもちろんのこと地域企業や自治体とも密に連携し、南九州における理工系教育研究活動の拠点としてのプレゼンスを発揮できるよう邁進する所存です。