概 要(2019年度以前入学者向け)
大学院理工学研究科は、我が国の科学技術の継承・発展の担い手として、また、鹿児島大学の中核的大学院として、学部卒業生に対してより高度な専門教育を行う博士前期課程(修士)と、イノベーションを生み出す先端的・学際的・総合的な研究教育を実施する博士後期課程(博士)とからなる大学院であり、工学と理学の深化と融合を通して、世界的に活躍でき、我が国の競争力の基盤となる人材の育成を図っています。
それは、自然科学技術に係わる堅実な基礎学力と広い分野にわたる応用能力を兼ね備え、科学創成の必然性を理解し、主体的に取り組むことのできる長期的かつ総合的視野を持つ、実践的な人材を養成するということです。
教育目標
鹿児島大学大学院理工学研究科の理念は、「真理を愛し、高い倫理観を備え、自ら困難に挑戦する人格を育成し、時代の要請に対応できる教育研究の体系と枠組みを創成することによって、地域並びに国際社会の進展に寄与する」です。この理念を受けて、「理工学に関する基礎から応用にわたる学術の真理と理論を教授研究し、その深奥を極めて文化の進展に寄与する人材の育成」を目的とし、そのため、「今日の諸課題に対応できる倫理的判断力及び人間生活を取り巻く自然についての総合的な知識をもち、自然科学に関する学問の高度化と多様化に幅広く柔軟に対応できる、次世代を担う技術者、研究者、さらには高度専門職業人を養成する」ことを目標としています。
研究目標
理工学研究科の理念に基づき、「理工学に関する学問の高度化と多様化に幅広く柔軟に対応できる次世代を担う研究並びに人間生活を取り巻く自然について総合的な知識を増進し、今日の諸課題に対応できる倫理的判断基準を涵養するための研究の実践」を研究目的としています。
広範な自然科学を支える新技術を創成でき、国際的視野を持った技術者の養成機関として、広い視野と問題解決能力を培う教育研究を推進し、科学技術の発展に寄与する研究活動に取り組むという研究科の方向性であり、次のような観点に立脚した研究活動の実践を、理工学研究科における研究目標としています。
- 科学と科学技術に係わる成果が人類の幸福と福祉に貢献する研究活動の実践
- 知識基盤社会を自然科学技術の立場から多様に支える高度な研究活動の実践
- 自然科学創成の必然性を理解し、社会の急速な変貌に伴って起こる様々な問題克服に寄与できる研究活動の実践
- 地域ならびに国際社会、さらには自然との調和・共生を図るために、高い倫理観を持って取り組む研究活動の実践
アドミッションポリシー(入学者受入方針)
○博士前期課程
1.求める人材像
- 理工学研究科の教育目標に共感し、それを実現できる基礎学力と意欲を持ち、科学的で合理的な思考ができ、コミュニケーション能力のある人
- 理工学分野の諸課題に強い関心を持ち、強い探求心を持ってさまざまな課題にチャレンジする努力を惜しまない人
- 理工学分野のさまざまな現象を解析するため、科学的かつ多面的な観察計画を立案し、それを論理的に解析する能力の研鑽を目指す人
- 理工学研究科で獲得する専門知識を基礎に、多様な価値観や文化を大切にしつつ、高い倫理観を持って地域並びに国際社会に貢献することを志す人
2.入学前に身につけておいて欲しいこと
学士としての知識・能力、志望する専攻の専門的分野の知識・技術、及び外国語(英語)の能力が必要となります。ただし、学際分野特別選抜を志願する場合は、学士としての知識・能力、当該志願者の専門分野の知識・技術、及び外国語(英語)の能力が必要となります。
3.入学者選抜の基本方針
一般選抜(口述試験)では、口頭試問を含む面接を課すとともに、出身学校の成績及び志望理由書等も踏まえ、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる、志望する専攻の専門分野に関する知識・能力、適性・意欲等を評価します。
一般選抜(筆答試験)では、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる、専門科目(理学又は工学において、志望する専攻の専門分野から出題)、外国語科目(英語)及び面接を課すとともに、出身学校の成績も踏まえ、志望する専攻の専門分野に関する知識・能力、外国語(英語)の読解能力、適性・意欲等を評価します。
学際分野特別選抜では、口頭試問を含む面接を課すとともに、出身学校の成績及び志望理由書等も踏まえ、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる能力・適性・意欲等を評価します。
社会人特別選抜では、口述試験を課すとともに、出身学校の成績及び業績(業務)報告書等も踏まえ、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる、志望する専攻の専門分野に関する知識・能力、適性・意欲等を評価します。
外国人留学生特別選抜では、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる、専門科目(理学又は工学において、志望する専攻の専門分野から出題)、外国語科目(日本語又は英語)及び面接を課すとともに、出身学校の成績も踏まえ、志望する専攻の専門分野に関する知識・能力、外国語(日本語又は英語)の読解能力、適性・意欲等を評価します。
○博士後期課程
1.求める人材像
- 理工学研究科の教育目標に共感し、それを実現できる基礎学力と意欲を持ち、科学的で合理的な思考ができ、コミュニケーション能力のある人
- 理工学分野の諸課題に強い関心を持ち、強い探求心を持ってさまざまな課題にチャレンジする努力を惜しまない人
- 理工学分野のさまざまな現象を解析するため、科学的かつ多面的な観察計画を立案し、それを論理的に解析する能力の研鑽を目指す人
- 理工学研究科で獲得する専門知識を基礎に、多様な価値観や文化を大切にしつつ、高い倫理観を持って地域並びに国際社会に貢献することを志す人
- 理工学関連分野で研究者や高度専門技術者を目指し、リーダーシップの発揮を追求する人
2.入学前に身につけておいて欲しいこと
理工学分野の高度な専門的知識・技術及び外国語(英語)の高い知識・能力が必要となります。
3.入学者選抜の基本方針(一般選抜)
一般選抜・外国人留学生特別選抜では、口述試験を課すとともに、出身学校の成績、修士論文及び研究計画書等も踏まえ、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる、総合理工学専攻の専門分野に関する高度な知識・能力、適性・意欲等を評価します。
社会人特別選抜では、口述試験を課すとともに、出身学校の成績、修士論文、研究・技術業績調書、及び研究計画書等も踏まえ、教育目標に掲げる人材を育成する上で必要となる、総合理工学専攻の専門分野に関する高度な知識・能力、適性・意欲等を評価します。