2019年度以前の入学者向け
電気電子工学専攻
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電気電子工学専攻

高度情報社会における科学技術の特徴は、新素材、超LSI、コンピュータなど、先端技術に見られる個別技術のハイテク化と、これらを統合したシステム化です。特に、新しいコンセプトに基づく新素材、デバイスの開発などを目指す電子物性デバイス工学、新しい電気エネルギー源や、電気エネルギーのシステム的利用を図る電気エネルギー工学、通信・情報・電子計算機などを統合した通信システム工学などの技術は、情報化社会を支える基盤技術であり、現代社会のあらゆるところで活用されます。

このような現代の電気電子系の技術の体系に呼応して、本専攻は、電子物性デバイス工学コース、電気エネルギー工学コース、通信システム工学コースの3つのコースワークに分かれて、高度化する電気電子分野並びにその関連する学際分野の中核的担い手にふさわしく、個別分野への深い理解とともに、科学技術全体を見渡せる柔軟な思考力を備えた高度専門技術者・研究者を養成する大学院教育を実施しています。

コースワーク

◎電子物性デバイス工学コース

高度情報化社会を支援している電子デバイスには多種多様なものがあります。これらの電子デバイスの動作原理を研究するとともに、デバイスの高性能化に不可欠な電子材料の設計、作製プロセスなどの研究を行います。主に、高温超伝導体や酸化物の薄膜を用いた素子、ディスプレイ用の透明導電膜、光で充電できる電池、また、光電子分光などを用いた物性評価、プラズマプロセス、レーザー蒸着法や気相成長法などの作製プロセスに関する教育研究を展開します。

◎電気エネルギー工学コース

システム制御理論におけるシステム構造論及びロバスト最適制御系の設計、並びに電気エネルギー変換装置としてのDC-DCコンバータにおける雑音低減化に関する研究、また、電気機器、パワーエレクトロニクス及び、電動機ドライブの分野における高性能化・高信頼性化・インテリジェント化・小型化に関して解祈と実験の両面よりの研究を行います。さらに、高品質・高信頼性が要求される電力システムについて、超伝導技術を応用して格段の性能向上を図る研究や、信頼性向上のための配電設備劣化診断法の開発に関する教育研究を展開します。

◎通信システム工学コース

情報通信ネットワーク社会を支える電子回路・コンピュータ・情報通信機器・LSI・音声の情報処理・GPSシステム・パワーシステムなどの教育研究を行います。特に、光ファイバ通信技術、超高周波回路技術、システムLSI技術、柔らかい情報処理によるマルチエージェントシステムの開発、次世代マルチメディアプラットフォームの構築に関する研究、また、電力系統の解析とシステム設計に関する研究、パワーシステム開発に関する教育研究を展開します。

カリキュラム

3分野の基礎的であるが高度な内容を講義する「電気電子工学特論」を本コースワークのコアの講義科目と位置づけています。その講義では、電子デバイスの基礎、ディジタル制御理論、光通信システム理論などについて学びながら、各コースの講義科自とのつながりが理解できるように配置されています。

この「電気電子工学特諭」の他、特別研究とゼミナールを必修科目とし、一方、各コースに対応したA、B、Cの3つの群に分類される講義科目は選択必修として1つの群から6単位以上を含む合計12単位以上を修得する必要があります。

教員一覧

各専門技術のスペシャリストたちが、学生の教育研究や諸課題の解決をサポート。