地球環境科学専攻
人間が生存する場である地球について、地圏、水圏と生物圏とを総合するグローバルな立場に立った総合的な教育と研究を進めます。そのため本専攻では、自然環境の実態やその変動の基礎的なメカニズムを理解するために、主として、地学、生物学、化学の分野での研究・教育を行います。また、積極的に野外に出かけ、地圏、水圏、生物圏の観察を行います。
社会の様々な立場で能力を発揮するために、個別課題に対する高度な専門知識だけでなく、従来の学問分野の枠を超えた幅広い知識と教養をあわせ持ち、柔軟かつ総合的な思考力を備えた人材の養成を目指しています。
コースワーク
◎地球科学コース
西南日本弧から琉球弧の地質構造発達史の解明、化石を用いた生物進化、地球生命圏の実態や地球環境の維持機構、斜面災害や地震・噴火災害などの防災、九州から南西諸島のテクトニクスの解明、地震や火山噴火の予知などに関する教育研究が行われています。
◎環境解析コース
無機分析化学の立場から、水銀など環境に影響を与えうる微量成分の高感度分析法の確立及び環境中(大気、水、底質、生物)におけるそれらの存在形態の解明に関する教育研究、また、イオンの溶存状態を解明しその物質の反応性を理解するための教育研究が進められています。
◎多様性生物学コース
南西日本から東南アジアにかけての陸域における植物や軟体動物を対象とした生態学的研究、分子細胞レベルの遺伝的多様性の解析、また、浅海域や淡水域における底生生物の分類・生態に関する教育研究が行われています。
カリキュラム
自然環境について研究するには、様々な分野からの複合的なアプローチが必要なので、特定の専門分野だけでなく、複数の分野にわたって学習することが望まれます。
コースワーク関連分野の研究指導を受けるため、必修科目16単位、コース選択必修科目6単位以上を含めて合計30単位以上を指導教員と相談して修得する必要があります。
教員一覧
各専門技術のスペシャリストたちが、学生の教育研究や諸課題の解決をサポート。
地震火山地域防災センター 南西島弧地震火山観測所
南西島弧地震火山観測所は、社会的要請の強い地震予知・火山噴火予知研究を推進するための施設として、1991年4月11日に設置が認められました。
1994年11月には鹿児島市北部の吉野町寺山に2階建の建物が新築され、郡元キャンパスから移転し観測研究を行っており、平成30年4月1日に、地震火山地域防災センターに統合されました。