機械工学専攻
取り扱う教育研究の範囲は、材料の物性と強度、構造物設計、機器の設計と制御、生産加工、熱・流体が関与する諸現象、エネルギー利用技術、各種工学現象の解明や機械設計への計算機利用技術並びに各種システム構成技術などです。
本専攻では、学部教育課程での機械工学基礎教育を踏まえ、機械技術の高度化と先端化を追求するために必要な知識を積極的に取り入れて応用することのできるエンジニアの育成を目指しています。
また、本専攻では上記の広範囲にわたる機械工学領域の教育研究を3つのコースで分担実施しています。
コースワーク
◎生産工学コース
高温材料の損傷評価と寿命予測、3D4D材料組織学、金属、セラミックス及び複合材料の開発、金属成形加工のトライボロジー、相平衡、状態図及び相変態などに関する教育研究を行っています。
◎エネルギー工学コース
ミニチャンネル及びマイクロチャンネル内気液二相流の流動現象、流体力を利用した環境保全機器の開発、バイオ燃料のディーゼルエンジンにおける燃焼、工業機器における超音速流れの解析と超小型人工衛星の熱解析、マイクロチャンネルを流れるガスの流動及び熱伝達特性の解明とその工業応用などに関する教育研究を行っています。
◎機械システム工学コース
傾斜機能材料の製造と評価、知能生産加工システム、自励振動現象の発生メカニズム解明と防止・利用、知能ロボティクス、スマートリハビリシステム、計測自動制御工学、機械システムの制御、マイクロ・ナノバイオメカニクスなどに関する教育研究を行っています。
カリキュラム
必修科目には、修士論文に関連した「機械工学ゼミナール」のほかに、コースワーク全体の体系が理解できるように基礎的かつ総合的な内容の「機械工学特論」を開講しています。
選択必修科目は、「生産工学コース」、「エネルギー工学コース」、「機械システム工学コース」に対応した3つの群に分類され、各群からそれぞれ6単位以上修得する必要があります。
学生は、入学時に指導教員と相談の上で学習計画を作成し、その学習計画に応じて選択必修科目、選択科目、適切な倫理意識を持ったエンジニアになるための教育科目などの履修科目を定め履修することになります。