大学院理工学研究科技術部 日置市立妙円寺小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施
大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の133回目(今年度第8回)として、11月29日(水)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
今回は、技術部から職員5名が出向き、日置市立妙円寺小学校3年生2クラス55名の児童に対して、音に関するテーマ「おとのフシギ」と「おとであそぼう」を実施しました。
「おとのフシギ」は今回初めて行う演示形式のテーマで、音とは何か、音がどうして聞こえるのかを真空容器や音叉を使った実験で確かめました。また、オシロスコープを使った音の性質についての説明では、マイクを通してオシロスコープに映し出される音の波形の違いを見ることができました。子どもたちにも声の波形を見る体験をしてもらい、自分の声の形を見て喜び、また一人一人の声の違いを知ることができました。実験前にクイズで問いかけを行い、その後の実験結果に驚き、時には歓声が上がるほどで、子どもたちも興味津々の様子でした。
「おとであそぼう」ではブース形式で身近なもので作れる糸電話や風船電話を体験や、自分の声の波形を見られるオシロスコープの実験、音叉の共鳴実験をそれぞれ体験しました。短い時間でしたが、普段、あまり触れることのない機械や音叉の実験ではスタッフの説明を受けながら興味深く観察し、また、糸電話や風船電話では友達と夢中になって楽しむ様子が見られました。
今回、音のテーマのみで出前授業を行うのは初めてで、子どもたちに分かりやすく楽しい授業となるよう心掛けました。授業後のアンケートでは、これまでよりも理科への興味が上がったと答えてくれた児童も多く、「オシロスコープのなみなみせんが不思議だった」「糸電話や風船電話を作ってみたい」「ほかにもいろいろな実験をしてみたい」など前向きなコメントもたくさんもらいました。科学実験や体験を通して、子どもたちに理科の面白さや楽しさを伝えていけるよう今後も活動していく予定です。
(写真上左:「おと」のフシギ 演示の様子)
(写真上右:「おと」であそうぼう 風船電話であそぶ様子)
(写真下:「おと」であそうぼう 音叉の実験の様子)