大学院理工学研究科技術部 清和小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施
大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の134回目(今年度第9回)として、12月9日(土)に出前授業「おでかけ実験隊」開催しました。
この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
今回は、技術部から職員12名が出向き、清和小学校6年生181人の児童に対して、科学実験「液体窒素でおもしろ実験」と「空気砲の実験」、「プログラムでゲームをつくろう!」を実施しました。
演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、液体窒素に様々な物を入れてその様子を観察しました。カチカチに凍ったバナナで釘を打ったり、乾いた軍手と濡れた軍手の結果の違いを学びました。液体窒素に入れた風船がしぼんでしまった様子を見て、子どもたちは驚いていたようでした。後半では床に液体窒素を零し、蒸発して床の上を転がる現象を間近で観察して興味津々といった様子でした。最後に代表者10名の児童に生花を液体窒素に入れる実験を体験してもらいました。
「空気砲の実験」では、ダンボールで作成した空気砲にスモークマシンで煙を充填して、押し出された空気の形(うず輪)を観察しました。空気砲の穴の形を丸、四角、星などに変えて実験を行い、子ども達はその結果を予想しながら見入っている様子でした。最後に巨大空気砲が現れたときは、巨大なうず輪に歓声を上げて喜んでいました。
「プログラムでゲームを作ろう!」では、児童のタブレットを使用してStuduino:bit(株式会社アーテック)というアプリケーションでゲームを作りました。前半の講義・演習では、蟹のキャラクターを描き、プログラムの3つの基本処理について学びながら、最終的に蟹がアイテムをゲットしていく簡単なゲームを完成させました。後半は、自由制作および演習課題に取り組んでもらいました。ゲームを発展させてキャラクターや背景を追加したり、音を鳴らしたりとそれぞれ思い思いの作品作りを楽しんでいる様子でした。またロボットプログラミングとして、レゴマインドストーム(株式会社アフレル)によるライントレースの展示も実施し、1組ずつ順番に観覧してもらいました。床面に描いたラインをロボットがセンサを利用して読み取り、ラインに沿って走行するロボットを子供たちは興味深く見つめていました。
今回は今までにない3時間という長丁場で、かつ体育館で181名と大人数での出前授業で不安もありましたが、飽きさせないようにテーマを工夫して実施したことで、子ども達にとても満足してもらい、目的に向けて実り多い出前授業を実施することができました。今後も未来を担う子どもたちのために継続して本活動を続けていく所存です。
(写真上:液体窒素でおもしろ実験)
(写真中:左:生花体験、右:巨大空気砲)
(写真下:プログラミング)