大学院理工学研究科技術部 第140回地域連携活動 出前授業「おでかけ実験隊」を実施
大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の140回目(今年度第2回)として、6月5日(水)に出前授業「おでかけ実験隊」を開催しました。
この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
今回は、技術部から職員5名が出向き、鹿児島市坂元町の同朋寺にて、フリースクールの「ともそだち」および「フリースペース大谷」の幼稚園生1名、小学生11名、中学生3名の子供たち計15名および保護者の方々を対象に、科学実験「液体窒素でおもしろ実験」とものづくり「光の万華鏡」を実施しました。
演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、花や軍手を液体窒素につけ観察したり、液体窒素につけたバナナで板に釘を打つ様子や、床に液体窒素を撒いて滑っていく様子を見たりと様々な実験を行いました。特に、液体窒素に風船を入れる実験で風船がしぼんだり膨らんだりする様子に、子供たちはとても驚きながら魅入っていました。最後に花を液体窒素に入れる体験を全員で行い、普段あまりできない貴重な体験に子どもたちは興味深そうにパリパリになった花を観察していました。
ものづくり「光の万華鏡」では、紙筒に光を分ける性質を持つ分光シートを貼り付けて、キラキラ光る万華鏡を作成しました。作製後は、“光の三原則”や“分光シートの原理”などを説明し、実際に作製した万華鏡から覗いたLEDライトの光が分かれて見えるのを観察しました。自作した万華鏡でいろいろな照明を覗いて観察し、子供たちはたいへん満足そうな様子でした。
終了後に実施したアンケート結果からは、「お花がパリパリになったのが印象に残った」「液体窒素にいろんな物を入れてみたい」「電子工作をやってみたい!」など意欲的な感想が多く、多くの子供たちが理科への興味が高まったと回答してくれました。
今回の出前授業を通じて子供たちが楽しい驚きや感動、発見を通じて学び、成長していく姿を目にしたことは、我々にとっても大きな喜びでした。これからも未来を担う子供たちに理科やものづくりへの興味を促し、創造力を伸ばす一助となるよう、積極的に活動を続けてまいります。
(写真:液体窒素でおもしろ実験)