大学院理工学研究科技術部 第158回地域連携活動 鹿児島市立郡山小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の通算158回目(今年度第11回)として、令和7年12月17日(水)に鹿児島市立郡山小学校にて出前授業「おでかけ実験隊」を開催しました。
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの関心を促すことを目的としています。
 今回は、技術部から6名の職員が出向き、鹿児島市立郡山小学校6年生1クラス37名を対象に、理科室にて「信号機のプログラムをつくろう!」というテーマでプログラミングの授業を行いました。児童には1人1台ずつアーテックロボ2.0(株式会社アーテック)が準備し、タブレットを使ってロボットプログラミングを体験しました。前半は講義形式でプログラムの3つの基本処理(順次処理・繰り返し処理・分岐処理)を学び、後半は演習問題や自由制作に取り組みました。また並行して、班ごとにライントレースロボットの見学も行い、5班に分かれて順番に体験しました。教材にはレゴ・マインドストーム(株式会社LEGO)を使用しました。ライントレースカーは黒いラインに沿ってセンサーで黒と白を検知しながら車輪のモーターを左右に回転させて走行しており、児童たちはその仕組みを興味深く観察していました。
 演習問題では、難易度を高めに設定した「ふるふるカウンター」というゲームが特に人気を集めました。これは、5秒以内にロボットを振った回数を競うもので、加速度センサーやタイマー、変数を組み合わせてスコアを記録する仕組みです。複数の児童が楽しそうに挑戦し、歓声を上げながら競い合う姿が見られました。自分で作ったプログラムがロボットを通して動作する様子に大きな関心を示し、ゲーム感覚でプログラミングを楽しみながら自然にセンサーや変数の役割を理解していく姿が印象的でした。
 授業後のアンケートでは、参加した児童の90%以上が「とても面白かった」「プログラミングへの興味が高まった」と回答しており、学びへの意欲が大きく高まったことがうかがえました。「楽しかった」「もっと作ってみたい」「家でも作りたい」といった声も聞かれ、体験を通じて新たな興味が芽生えた様子が見られました。今回の授業をきっかけに、子どもたちがものづくりの楽しさを実感し、次の挑戦へとつながっていくことを期待しています。
 今後も本活動を継続し、子どもたちが科学技術への関心をさらに深め、新たな可能性を切り開きながら、日本の未来を担う次世代へと成長していけるよう取り組んでまいります。
 
(写真左:講義形式の授業の様子)
(写真中央:自由制作や演習問題に取り組む様子)
(写真右:ライントレースカーを観察している様子)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 第157回地域連携活動 霧島市立溝辺小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の通算157回目(今年度第10回)として、令和7年12月15日(月)に霧島市立溝辺小学校にて出前授業「お出掛け実験隊」を開催しました。
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの関心を促すことを目的としています。
 今回は、技術部から職員4名が出向き、霧島市立溝辺小学校6年生1クラス15名を対象に、理科室にて「信号機のプログラムをつくろう!」というテーマで授業を行いました。児童には一人一台ずつアーテックロボ2.0(株式会社アーテック)を用意し、タブレットを使ってロボットプログラミングを体験してもらいました。
 前半は講義形式でプログラムの3つの基本処理を学び、LEDを赤や緑(青)に光らせることで信号機を表現しました。後半は演習問題や自由制作に取り組み、子どもたちは自分の発想を活かしたプログラムづくりに挑戦しました。また並行して、班ごとにライントレースカーの見学も行いました。教材にはレゴ・マインドストーム(株式会社LEGO)を使用し、約5名ずつ3班に分かれて順番に体験しました。児童は、プログラムによってロボットが自律的に走行する様子を興味深く観察していました。
 子どもたちは、自分で作ったプログラムがロボットを通して動作する様子に大きな関心を示し、自由制作ではLEDやセンサーを活用した多様なプログラムに挑戦していました。ライントレースカーの見学では、プログラムによる走行の仕組みに強い興味を持つ児童が多く見られました。
 授業後のアンケートでは、参加した全員が「面白かった」と回答しており、ロボットやプログラミングに対する関心が高まったことがうかがえました。子どもたちの「もっと複雑な動きを作ってみたい」「次は自分で新しいものを作りたい」といった意欲的な声も聞かれ、ものづくりへの関心がさらに広がったことを感じています。今後も、未来を担う子どもたちのために、科学技術の魅力を伝える活動を継続してまいります。
 
(写真左, 中央:ロボットプログラミングの様子)
(写真右:ライントレースカーを観察している様子)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 第156回地域連携活動 鹿児島県主催「ものづくりキッズアカデミー」に参加

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から開始した地域連携活動の一環として、令和7年11月22日(土)、カクイックス交流センターで開催された「ものづくりキッズアカデミー」に参加しました。本活動は今回で通算156回目(今年度第9回)となります。このイベントは、次世代を担う子どもたちに科学やものづくりの魅力を伝え、半導体や自動車産業などへの理解を深めることを目的に、鹿児島県が初めて企画したものです。
当日は、技術部職員8名と学生ボランティア6名が参加し、来場した児童や保護者に向けて、以下の3つのテーマを実施しました。
 
・液体窒素でおもしろ実験
 花や風船を-196℃の液体窒素に浸けて瞬時に凍らせ、軽く握ると砕ける様子を紹介しました。さらに、液体窒素がブルーシート上を滑るように広がる現象を解説し、子どもたちは普段目にすることのない極低温の世界に触れ、驚きと歓声を上げていました。
・巨大空気砲の実演
 スモークを充填した巨大空気砲から放たれる大きな渦輪が会場後方まで進む様子を紹介しました。子どもたちは渦輪に触れる体験を通じて、空気の流れや科学の不思議を楽しみながら学ぶことができました。
・光の万華鏡づくり
 分光シートを用いた万華鏡を製作し、完成後には3色LEDライトを使って光の三原色や分光の仕組みを解説しました。子どもたちは自作の万華鏡を覗き込み、光の美しさに夢中になっていました。
 
 今回が初開催ということもあり、来場者数は比較的落ち着いた状況でした。しかしその分、参加者一人ひとりと丁寧に対話することで、充実した体験を提供することができました。子どもたちが科学技術に触れ、興味を持つきっかけとなったのではないかと思います。
 今後も我々技術部職員は、鹿児島の未来を担う子どもたちに科学やものづくりの楽しさを伝えるべく、地域連携活動に積極的に取り組んでまいります。こうした活動を通じて、次世代の人材育成と地域社会の発展に貢献していくことを目指します。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験の様子)
(写真中:巨大空気砲の様子)
(写真右:光の万華鏡の様子)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 第155回地域連携活動 九州電力と共同で「おでかけ理科教室」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の155回目(今年度第 8回)として、11月8日(土)に九州電力と共同で「おでかけ理科教室」を実施しました。
 この活動は、大学院理工学研究科と九州電力株式会社鹿児島支社広報グループとの協定(2017年2月1日)のもと、次世代層への理科の関心を高めるための科学実験やものづくり並びにエネルギー問題及び環境問題等に関する教育支援を通じて、地域社会の発展に貢献することを目的としています。
 今回は、技術部から職員6名が出向き、鹿児島市立鴨池小学校6年生3クラス84名の児童に対して、「液体窒素でおもしろ実験」・「光の万華鏡づくり」・「巨大空気砲」(以上、本技術部が企画)と「発電体験」・「感電体験」(以上、九州電力が企画)を実施しました。
 「液体窒素でおもしろ実験」では、“液体窒素”や“ものの状態変化”について職員がスライドで説明をした後、実験を行いました。児童たちは真剣に説明を聞き、問いかけには個々の考えを述べながら、熱心に授業に参加する様子が見られました。実際に液体窒素を使った実験を3名の児童に体験してもらい、科学実験の楽しさや不思議さを体感してもらいました。
 「光の万華鏡づくり」では、分光シートによる光の回折と干渉を利用した万華鏡を作製し、3色LEDライトを使って光の三原色と分光について学習しました。
 最後に「巨大空気砲」では、巨大空気砲から放たれる空気のうず輪の様子に歓声を上げながら観察していました。
 九州電力株式会社鹿児島支社広報グループと共同での「おでかけ理科教室」も、今年度で10年目(今回を含め計22回実施)となります。今後も、双方の特色や知見を活かしてより効果的な授業ができるように、活動を続けていく予定です。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験の様子)
(写真中:光の万華鏡づくりの様子)
(写真右:巨大空気砲の実験と説明の様子)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 第154回地域連携活動 九州電力と共同で「おでかけ理科教室」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の154回目(今年度第7回)として、令和7年11月5日(水)に九州電力と共同で「おでかけ理科教室」を実施しました。
 この活動は、大学院理工学研究科と九州電力株式会社鹿児島支社広報グループとの協定(2017年2月1日)のもと、次世代層への理科の関心を高めるための科学実験やものづくり、並びにエネルギー問題及び環境問題等に関する教育支援を通じて、地域社会の発展に貢献することを目的としています。
 今回は、技術部から職員6名が出向き、鹿児島市立武岡台小学校6年生36名の児童に対して、「発電体験」・「感電体験」(以上、九州電力が企画)と、「液体窒素でおもしろ実験」・「光の万華鏡づくり」・「巨大空気砲」(以上、本技術部が企画)を実施しました。
 「液体窒素でおもしろ実験」では、花や風船を液体窒素に浸ける実験を行い、-196℃の世界で起こる現象を観察しました。花が一瞬で凍り、軽く握るとパリッと砕ける様子に児童からは驚きの声が上がりました。また、液体窒素を床に流して霧が広がる様子を間近で観察し、普段見ることのできない現象に興味津々でした。
 「光の万華鏡づくり」では、分光シートを使った万華鏡を製作しました。完成後は、3色LEDライトを使って光の三原色や分光の仕組みを学びました。児童たちは自分で作った万華鏡を覗き込み、光の不思議を楽しんでいました。
 「巨大空気砲」の実験では、空気砲から放たれる大きな渦輪が体育館後方まで進む様子を観察しました。スモークを使って見えるようになった空気の動きに児童たちは目を輝かせ、実際に渦輪に触れる体験もあり、科学の面白さを体感する貴重な時間となりました。
 九州電力株式会社鹿児島支社広報グループと共同での「おでかけ理科教室」は、今年度で10年目(今回を含め計21回実施)となります。今後も、双方の特色や知見を活かして、より効果的な授業ができるよう活動を続けていく予定です。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験の様子)
(写真中:光の万華鏡の様子)
(写真右:巨大空気砲の様子)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 日置市立妙円寺小学校で出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の153回目(今年度第6回)として、令和7年9月18日(木)に出前授業「おでかけ実験隊」を開催しました。
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 今回は、技術部から職員7名が出向き、日置市立妙円寺小学校3年生2クラス55名の児童に対して、音に関するテーマ「おとのフシギ」と「おとであそぼう」を実施しました。
 「おとのフシギ」は一昨年度から新しく企画した演示形式のテーマで、音とは何か、音がどうして聞こえるのかを真空容器や音叉を使った実験で確かめました。また、オシロスコープを使い、音の三要素(「大きさ」、「高さ」、「音色」)について、マイクを通して波形を観察してもらい、どのような違いが現れるか、クイズ形式も交えながら予想してもらいました。
 「おとであそぼう」では、「オシロスコープであそぼう」「おんさで共鳴を聞こう」「糸電話であそぼう」という3つのブースを設け、音に関する実験や遊びを体験しもらいました。
 音のテーマで出前授業を行うのは今回で三回目で、一昨年度から当日に向け、装置や内容の改良を行ってきました。児童からのアンケートもおおむね好評で、もともと妙円寺小学校の児童の理科の興味関心が高かったこともあり、糸電話の糸をバネに替えたバネ電話が面白かった、次は○○についての実験をしてほしい等具体的なコメントも多数いただきました。
 今後も科学実験や体験を通して、子どもたちに理科の面白さや楽しさを伝えていけるよう今後も活動していく予定です。
 
【新テーマ「音のフシギ」の詳細はこちら】
 
(写真左:演示「おとのフシギ」)
(写真中:オシロスコープの実験をする児童)
(写真右:糸電話で遊ぶ児童)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 第152回地域連携活動 出前授業「おでかけ実験隊」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の152回目(今年度第5回)として、8月20日(水)に出前授業「おでかけ実験隊」を開催しました。
 この活動は、ミッションの再定義(工学分野)をもとに、科学技術への興味を育む初等中等教育への出前授業の展開であり、子どもたちに科学実験やものづくりを体験してもらうことで、その面白さや達成感を味わい、少しでも科学やものづくりへの興味が促されることを目的としています。
 今回は、技術部から職員5名が出向き、肝付町YACうちのうら銀河分団の小学3年生から小学5年生の団員14名と保護者や関係者6名の計20名に対して、科学実験「液体窒素でおもしろ実験」とものづくり「光の万華鏡」を実施しました。
 演示形式での「液体窒素でおもしろ実験」では、花や軍手を液体窒素につけ観察したり、液体窒素につけたバナナで板に釘を打つ様子や、床に液体窒素を撒いて滑っていく様子を見たりと様々な実験を行いました。特に、液体窒素につけたゴムボールが粉々に割れる実験に子どもたちはとても驚き、歓声が上がりました。演示の後、花を液体窒素につける体験を全員で行い、普段あまりできない貴重な体験に子どもたちはもちろんのこと、先生や保護者の方々も興味深そうに体験していました。
 ものづくりの「光の万華鏡」では、スライドを使って作り方を説明しながら進めていきました。作製後は、“光の三原則”や“分光シートの原理”などを説明し、実際に作製した万華鏡から覗いたLEDライトの光が分かれて見えるのを観察しました。子どもたちが自作した万華鏡を覗いて楽しそうに遊ぶ様子が見られました。
 終了後に実施したアンケート結果からは、「バラがバラバラになるのがおもしろかった」「液体窒素であんなに煙がでるのがびっくりした」「またいろいろな実験をしてみたい」など意欲的な感想が多く、参加した先生や保護者からの評判も上々で、理科への興味がより高まったのではとの意見もありました。
 今後もおでかけ実験隊を通して、子どもたちの理科への興味・関心を高めていけるよう、毎回、反省と改善を繰り返し、記憶に残る楽しい授業を提供できるような活動を目指して、日々取り組んでまいります。
 
(写真左:液体窒素でおもしろ実験:液体窒素につけた花を握る様子)
(写真右:光の万華鏡:職員にサポートを受けながら作製に取り組む様子)
 
 

 
 

大学院理工学研究科技術部 第151回地域連携活動「ものづくり体験教室2025」を実施

 大学院理工学研究科技術部は、平成23年度から始めた地域連携活動の151回目(今年度第4回)として、8月6日(水)に鹿児島大学郡元キャンパス(工学部)で「ものづくり体験教室2025」を実施しました。
 この活動は、中学生・高校生を対象とし、大学内にある普段見慣れない装置や道具を用いた「ものづくり」を通して、その面白さや達成感を体験してもらう事が目的です。今年度は、水産学部技術部に1テーマの協力を依頼し、理工学研究科技術部から2つの新テーマを加えて、より幅広い内容でものづくり体験教室を実施しました。参加者は小・中・高校生あわせて35名が参加しました。
 実施テーマは、昨年に引き続き「DNA実験~PCRをしてみよう!~」と「建築模型をつくろう!」の2つに加え、新たに「錫で記念メダルを作ろう!」・「LEDランタンをつくろう!」・「漁具コースターをつくろう!」の3つが加わり、計5つのテーマの中から1つを選んで挑戦してもらいました。
 「DNA実験~PCRをしてみよう!~(*1)」では、自分の口腔粘膜細胞からDNAを抽出し、それをもとにPCR(わずかな量のDNAをもとに増幅する技術)を行い、お酒を飲んだ時の代謝に関わる酵素の1つであるアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の遺伝子型を解析し、お酒に強いか弱いかを判断する実験を行いました。解析中の空き時間では、化学生命工学プログラムの橋口助教より生命化学に関する講義が行われ、高校生たちは、専門的な内容にも関わらず、真剣な表情で講義に耳を傾けており、大学での学びに触れる貴重な機会となりました。
 (*1) 協力:先端科学研究推進センター研究支援ユニット遺伝子実験部門
 「建築模型をつくろう!」では、建築模型材料であるスチレンボードをカッターナイフを使って加工(主にカット)し、模型用接着剤であるスチのりを使って組み立て、オリジナルの住宅模型をつくりました。はじめはカッターナイフの扱いに戸惑う様子も見られましたが、作業を重ねるうちに徐々に慣れ、後半には上達が感じられました。将来建築士を目指す参加者もおり、設計の際に模型を使って空間を立体的に表現する建築の実務に触れることで、基礎的な技術や考え方を学ぶ良い機会となりました。
 「錫で記念メダルを作ろう!」では、鹿児島県の伝統工芸品にも使われる金属「錫(すず)」を使って、オリジナルデザインの記念メダルを作成しました。金属を高温で溶かし、あらかじめ作った鋳型(いがた)に流し込んで固める「鋳造(ちゅうぞう)」という加工技術を体験しました。鋳型作りでは、形が崩れてやり直す場面もありましたが、星形やハート形など、自分で考えたデザインをもとに工夫しながら作業を進め、それぞれの個性が光る型を完成させることができました。最後に完成したメダルを手に、子どもたちは満足そうな表情を見せていました。
 「LEDランタンをつくろう!」では、フルカラーLEDを使用し、ボリューム調整によってさまざまな色を点灯できるランタンを作成しました。ユニバーサル基板に、はんだごてを使って素子を接続しながら回路を組み立てる工程では、錫メッキ線を使った細かいはんだ付けに苦戦する場面もありましたが、全員が最後まで集中して取り組み、無事に完成させることができました。仕上げには、3Dプリンタで作成したケースと、和紙で作ったシェードを取り付け、光の広がりや美しさに感動する様子も見られました。電子工作の楽しさと達成感を味わえる、充実したものづくり体験となりました。
 「漁具コースターをつくろう!」では、実際に漁具で使われている丈夫なひもを使って、円形マットと角型マットの2種類のコースターを作成しました。水産学部の実習でも取り入れられている内容で、ひもの扱いに慣れ、手先の器用さを養うことを目的としています。子どもたちは、手順にそってひとつひとつ丁寧に作業を進めながら、楽しそうに集中して取り組んでいました。漁業の道具に親しみながら、ものづくりの楽しさを感じる時間となりました。
 今年度は、水産学部技術部に1テーマの協力を依頼し、理工学研究科技術部から2つの新テーマを加えて、計5テーマ・定員44名で募集し、より幅広い内容でものづくり体験教室を実施しました。参加者は、さまざまな分野のものづくりを体験することで、自分の興味や可能性を広げる貴重な機会となりました。アンケートでは、参加者全員が「おもしろかった」と回答しており、科学やものづくりへの関心が高まった様子がうかがえます。今後の参加にも前向きな声が多く寄せられました。子どもたちが多様な経験を通じて自分の選択肢を広げ、科学やものづくりへの関心を育むことを目指し、今後もこの取り組みを継続してまいります。
 
 

DNA実験~PCRをしてみよう!~
建築模型をつくろう!
錫で記念メダルを作ろう!
LEDランタンをつくろう!
漁具コースターをつくろう!

 
 

大学院理工学研究科技術部 第150回地域連携活動「青少年のための科学の祭典 鹿児島2025」へ参加

【活動概要】
 大学院理工学研究科技術部は、第150回地域連携活動として「青少年のための科学の祭典 鹿児島2025」に出展いたしました。本イベントへの参加は今回で12回目を数え、今回は7名の学生ボランティアとともに、科学の楽しさを地域の子どもたちに伝える貴重な機会となりました。
  日 時: 2025年7月26日(土)・27日(日) 9:30~16:30
  場 所: 鹿児島市立科学館 4階404ブース(鹿児島市鴨池2丁目31-18)
  参加者数: 2日間延べ約400名(幼児~高校生とその保護者)
  スタッフ: 技術部職員および学生ボランティア7名
  テーマ: 「キラキラ虹色に光る!光の万華鏡」
 
【活動内容と科学的背景】
 本年度も「キラキラ虹色に光る!光の万華鏡」をテーマとして出展し、光の分光現象を体験できる工作教室を開催しました。使用した分光シートには1cmあたり約2,000本という極めて細かい回折格子が刻まれており、この精密な構造により白色光がスペクトラムに分解される現象を、子どもたちが直接観察できる仕組みとなっています。
 参加者は万華鏡の制作を通じて、普段見慣れた蛍光灯の光が実は様々な波長の光の合成であることを発見し、完成した万華鏡を覗いた瞬間の驚きと感動の表情が印象的でした。さらに、LED点灯装置を用いた光の三原色実験では、赤・青・緑の光が重なって白色光になる加法混色の原理を実際に体験し、それを再び万華鏡で観察することで減法的な光の分解現象も同時に学習できる構成としました。
 
【参加者の反応と教育効果】
 子どもたちは工作に目を輝かせながら取り組み、特に光の色が変化する瞬間には歓声があがりました。保護者の方々からも「家庭では体験できない貴重な学習機会」「科学への興味が深まった」などの感想をいただき、世代を超えた科学コミュニケーションの場としても機能しました。
 また、今回協力いただいた学生ボランティアにとっても、専門知識を分かりやすく伝える技術や、多様な年齢層とのコミュニケーション能力を実践的に養う貴重な経験となりました。
 
【成果と今後の展望】
 今年度の科学の祭典は感染対策を考慮した事前予約制(各回450名定員)で実施されましたが、技術部ブースは2日間を通じて常に多くの参加者で賑わい、計400名を超える親子に指導することができました。
 この地域連携活動は、大学が持つ知的資源を広く社会に還元するとともに、次世代の科学技術人材育成に寄与する重要な取り組みです。今後も地域社会との連携を深め、より多くの子どもたちに科学の面白さを伝える活動を継続してまいります。
 
 

(写真:光の万華鏡作成の様子と会場風景)

 
 

YAC(日本宇宙少年団)うちのうら銀河分団の活動に係る講師派遣「はた!と閃く 光の実験」

 本学大学院理工学研究科と肝付町において、平成29年に包括連携協定を締結しております。その活動の一環として、DXコネクトセンターが協力し今年度はYAC(日本宇宙少年団)うちのうら銀河分団の活動に、本学大学院理工学研究科 物理・宇宙プログラムの秦 浩起准教授が、内之浦銀河アリーナ(肝付町)へ赴き、YACうちのうら銀河分団の皆さまに科学への興味を深めてもらうため、「はた!と閃く 光の実験」と題して、出前授業を行いました。参加者は、YAC(日本宇宙少年団)うちのうら銀河分団員26名と関係者を含め38名が参加しました。
 今回は、「光」をテーマに実験を行いました。光は、電磁波で、波長に応じて電波や赤外線、紫外線などの名前で呼ばれます。人間の眼はおよそ380~780nmの波長の光を紫~赤と識別でき、その範囲を「可視光」と呼びます。実験では、まず、赤、緑、青の光が混ざるとどのような色に見えるのか、分団員自身で会場全体を使って体験したり、コマを作って実験したりしました。続いて、分団員の皆さまがご自身で回析格子を使った分光器を作成し、ライトの光や(太陽光の直視でない)屋外の白色光などを分光・観察し、普段白色に感じている光にはたくさんの色(波長)の光が混ざっていることを確認し、光の不思議を学びました。
 分団員の皆さまは、秦准教授の説明に真剣に耳を傾け実験にも積極的に参加し、2時間の科学実験があっという間に終わりました。科学実験に参加されていた大人を含む分団員の子供たちの様子から、昨今の科学は難しいという概念を超えて、科学は身近なものであり、とても面白いものだということを知るきっかけとなったように感じられました。今後も、未来を担う子供たちにこのような授業を通して科学だけでなく、学ぶ面白さを教えていける活動を続けていく予定です。
 
 

写真1.光についての説明

写真2.光(三原色)を混ぜる実験

写真3.光を混ぜるコマの工作

写真4. ライトを自作の分光器で見る実験