鹿児島実業高等学校と高大連携協定を締結~DX人材育成を加速~

 11月17日、国立大学法人鹿児島大学大学院理工学研究科は、学校法人川島学園鹿児島実業高等学校とDX人材育成を目的とした「高大連携事業に関する協定」を締結しました。

 

 本協定は、教育活動の推進を通じ、生徒・学生の学習意欲向上及び進路意識の醸成を図るとともに、地域社会に貢献するDX人材の育成を目指します。連携内容としては、本研究科による鹿児島実業高等学校生徒への特別授業や講演会の実施、生徒による本学施設・設備の活用や体験学習、課題研究への支援などが含まれます。

 

 近年、大学におけるデジタル・理数分野への重点化が進んでおり、その効果を最大限に引き出すため、高校段階からのデジタル成長分野を支える人材育成は喫緊の課題です。文部科学省も「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」等を通じて、ICTを活用した探究的・文理横断的・実践的な学びの強化を推進しており、本協定もこの国の政策と軌を一にするものです。

 

 締結式では、小山 佳一理工学研究科長と渡辺 浩二鹿児島実業高等学校長が協定書に署名しました。小山研究科長からは、「本協定は、急速に進展するデジタル社会に対応し、我が国と地域の産業や社会を支える人材を育てるために重要な取り組みである。貴校との協力を通じて実践的な学びの場を提供し、若い世代が未来を切り開く力を身につけられるよう進めていきたい。」との期待が述べられました。また、渡辺校長からは、「DXルームを設置しているが、教員のDXに関係する知識が十分ではない。専門性の深い鹿児島大学の力を借りて、時代に乗り遅れない授業をしていきたい。」との意気込みが語られました。

 

 本協定により、両機関は高大接続を強化し、デジタル化が進む社会で活躍できるDX人材の育成に貢献してまいります。

 

 

協定書に署名する小山研究科長(左)と渡辺校長(右) 

 

協定書を掲げる小山研究科長(左)と渡辺校長(右)

 

 

 

 

 

 

情報科学プログラムの大学院生秋本一樹さんが 「2025年度人工知能学会全国大会(第39回)」で全国大会優秀賞を受賞

 2025年5月27日(火)~5月30日(金)にかけて、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)およびオンラインのハイブリッド形式にて開催された「2025年度人工知能学会全国大会(第39回)」において、情報科学専攻情報科学プログラム博士前期課程1年の秋本一樹さん(指導教員:小野智司教授)が「全国大会優秀賞」を受賞しました。同賞は、一般セッションの全講演者(約423名)のうち優秀な発表を行った19名に授与されました。

 

 発表内容は以下の通りです。

 

【著者】秋本一樹、小野智司

【講演題目】字種変換を用いた再攻撃による敵対的事例矯正に関する試み

 

 

 

理工学研究科 化学生命工学プログラム 大学院生がポスター賞を受賞

 2025年10月31日(金)~11月1日(土)に温泉ホテル 中原別荘(鹿児島市)にて開催された「第29回ケイ素化学協会シンポジウム」において、理工学研究科 工学専攻 化学生命工学プログラム博士前期課程2年の清野優弥さんと、同1年の石川智大さんが「ポスター賞」を受賞しました。

 今回のポスターセッションでは66件の発表が行われ(受賞対象:ポスドク・学生57件)、約45分間の発表時間の中で、研究内容、説明の明快さに加え、質疑への適切な対応が高く評価され、全10件の受賞者のうちの2件として選ばれました。

 発表内容は以下の通りです。

 

清野優弥さん(金子研究室)

著者名:清野優弥、藤内謙光、金子芳郎

発表タイトル:アミノプロピル基含有all-cis環状テトラシロキサンを用いたかご型化合物の合成とゲスト包接

 

石川智大さん(金子研究室)

著者名:石川智大、金子芳郎

発表タイトル:テンプレート重合による可溶性ラダー状ポリメチルシルセスキオキサンの創製

 

【関連ページ】金子研究室ホームページ

https://yoshiro-kaneko-lab.jimdoweb.com/

 

   授賞式の様子(清野さん)

 

   

    授賞式の様子(石川さん) 

 

 

日本新産となる植物「ナントウウリクサ」を沖縄県石垣島で発見

【本研究のポイント】

  • 沖縄県石垣島の草地で発見した植物が、これまで台湾・中国南部・ベトナム・ラオスにだけ知られていたアゼナ科ハナウリクサ属のナントウウリクサ(Torenia benthamiana Hance) であることを明らかにし、日本新産植物として報告しました。
  • 今回の発見により、国内に自生するハナウリクサ属の植物が4種に増えたため、その4種の識別点や特徴を整理しました。
  • 石垣島に残された二次草地が生物多様性保全上、重要な生態系であることを示唆する成果です。

 

【概要】

 鹿児島大学大学院理工学研究科 山崎海都 博士課程学生、自然環境研究センター 森脇大樹 主任研究員、中央大学理工学研究所 中島一豪 客員研究員、広島大学大学院先進理工系科学研究科 駒田夏生 助教、東京農業大学地域環境科学部 武生雅明 教授らの研究グループは、沖縄県石垣島の放牧地や水田畦畔といった人間の営みによって維持、利用されている草原(二次草地)を対象とした網羅的な植物相調査を行っています。その過程で採取した植物のひとつがナントウウリクサ(Torenia benthamiana Hance, アゼナ科ハナウリクサ属)であることを明らかにしました。本種の日本からの記録はこれが初めてです。

 

【種の特徴など】

 アゼナ科ハナウリクサ属のナントウウリクサは、茎・葉・萼に密生する毛が特徴です。この形態的特徴により、日本の既知のハナウリクサ属3種(ウリクサ、ツルウリクサ、ゲンジバナ)と明確に区別されます。これまで知られているナントウウリクサの分布域は台湾北部、中国南部、ベトナム、ラオスに限られていました。台湾では「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されており、主に山地の河川沿いや明るい草地などに生育するとされています。今回ナントウウリクサが発見された場所は石垣島の草地であり、既知分布域である台湾に地理的に近く、生育環境も類似していました。このことから、本種が在来植物である可能性を報告しました。採集した証拠標本は鹿児島大学総合研究博物館に収蔵しました。

 

【発見の経緯と意義】

 今回、ナントウウリクサが確認された草地は、石垣牛の放牧地として利用されており、数年前に管理が放棄された場所でした。石垣島の草地は開発によりその多くが失われていますが、一部は放牧地として利用されています。放牧地はその特性上、立ち入ることが難しく、どのような植物が生育しているのか知られていません。今回の発見は、こうした二次草地が、草原性植物の代替生育地として機能しており、生物多様性保全上重要であることを示すものです。

 

【保全上の課題】

 ナントウウリクサは発見されたばかりですが、すでに絶滅の危機に瀕しています。近年石垣島では、後継者の不足による離農や、生産拡大のための土地整備によって、放牧地や水田畦畔といった二次草地が急速に失われています。このままでは、ナントウウリクサだけでなく、多くの草原性植物が石垣島から姿を消してしまうかもしれません。生産活動と生物多様性保全を両立させるような戦略の策定が急務であると言えます。

 


       

発見されたナントウウリクサ

【論文情報】

タイトル:Torenia benthamiana Hance (Linderniaceae) Collected on Ishigaki Island, a New Record for Japan

著者:Kaito Yamazaki*, Hiroki Moriwaki, Natsuki Komada, Kazuhide Nakajima, Ayuki Okamoto, Takeru Okano, Shunsuke Nakama, Yuta Ohara, Masaaki Takyu

*責任著者:鹿児島大学理工学研究科博士後期課程2年 山崎海都

掲載誌:Acta Phytotaxonomica et Geobotanica 76 (3): 265-270.

DOI:https://doi.org/10.18942/apg.202513

 

 

 

 

 

 

 

井戸学長が大阪・関西万博未来社会ショーケース事業(DAC-U装置稼働実証)を視察しました

 9月30日、井戸章雄学長が大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業の一環である「DAC-U装置稼働実証」の現場を視察しました。本事業は、万博を通じて、持続可能な社会の実現を目指した先端技術を紹介・実証するものです。

 

 DAC-U装置(Direct Air Capture and Utilization装置)は、空気中の二酸化炭素(CO2)の直接回収と資源化を可能にする画期的な技術であり、環境負荷低減に向けた未来社会の重要な基盤となることが期待されています。この装置は、「NEDOムーンショット型研究開発事業“ビヨンド・ゼロ”社会実現に向けたCO2循環システムの研究開発」で九州大学の藤川茂紀教授を中心としたチームが開発を進めているもので、本学理工学研究科の金子芳郎准教授もこのプロジェクトに参画しています。

 

 視察を終えた井戸学長は、「DAC-U装置は、環境問題解決への大きな一歩。本学としても持続可能な社会に貢献する研究と人材育成をさらに進めていきたい」とコメントしました。

 

 また、本学農学部の高隅演習林の木材を使用した大屋根リングも併せて視察しました。

 

DAC-U装置の前にて(左から藤川先生(九州大学)、野間理工研事務部長、井戸学長、金子先生)

 

高隅演習林の木材を使用した大屋根リングにて(左から金子先生、井戸学長)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情報・生体工学プログラムの大学院生末永康貴さんが 「第24回情報科学技術フォーラム(FIT2025)」でFIT奨励賞を受賞

 2025年9月3日(水)~9月5日(金)に北海道科学大学(ハイブリッド開催)で開催された「第24回情報科学技術フォーラム(FIT2025)」において、情報・生体工学プログラム博士前期課程2年の末永康貴さん(指導教員:小野智司教授)が「FIT奨励賞」を受賞しました。同賞は、一般セッションの全講演者(約700名)のうち優秀な発表を行った103名に授与されました。

 

 発表内容は以下の通りです。

【著者】末永康貴、小野智司

【講演題目】介護士スケジューリングにおける過去の勤務表からの制約条件の抽出に関する研究

 

 

 

 

 

 

 

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博):イタリア共和国パビリオン公式イベントへの招待参加

 2025年7月22日、EXPO2025大阪・関西万博イタリア共和国パビリオンにおいて、「海事活動における競争力と持続可能性の両立」が開催され、本学関係者が公式招待されました。

 

 このイベントは、2023年1月に両国の首相に署名された日伊の戦略的パートナシップと2024年6月にイタリアG7にて交わされたアクションプランの一環として開催されたもので、イタリア共和国の市民保護・海洋政策担当大臣セバスティアノ・ムスメチ氏の臨席のもと、海事をコアビジネスにした産官学からの参加者による熱いディスカッションが展開されました。

 

 本学からは、橋口照人副学長・研究担当理事、海洋土木工学プログラム担当の山口明伸教授、日高弥子准教授が招待を受け、参加しました。

 

 なお、この機会を利用して、農学部の高隈演習林の木材が使用されている大屋根リングと、「RITE未来の森」に出展中で理工学域工学系の金子芳郎准教授が参画する研究チームが開発した分離ナノ膜によって実現した大気中の二酸化酸素を直接回収し利用するシステム「DAC-U」の視察も行いました。「DAC-U」見学ツアーは大人気を博しており、毎日6回×20人の見学ツアーは会期中の全てで既に満席となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理工学研究科理学専攻化学プログラムの修士1年川口祐真さんが 第62回化学関連支部合同九州大会にて 「日本農芸化学会西日本支部優秀発表賞」を受賞

 理工学研究科理学専攻化学プログラム1年 川口祐真さんが、2025年7月5日に北九州市で開催された第62回化学関連支部合同九州大会にて日本農芸化学会西日本支部優秀発表賞を受賞しました。今回受賞した研究テーマは「ミズスギ(Lycopodium cernuum)由来の生物活性物質の探索」です。特定セッション(生物化学・農芸化学)では113件の発表が行われ、17演題が受賞しております。研究内容、説明の明快さに加え、質疑に対する適切な回答が高い評価を受けて選ばれたものです。

 

 発表内容の詳細は以下の通りです。

川口祐真さん(濵田研究グループ)

著者名:川口祐真、田金秀一郎、須藤正幸、有馬直道、谷文都、鬼束聡明、岡村浩昭、濵田季之

発表タイトル:ミズスギ(Lycopodium cernuum)由来の生物活性物質の探索

 

【関連ページ】濵田研究グループホームページ https://hamadasite.jimdofree.com

 

 

 

 

【化学生命工学プログラム】大学院生が優秀ポスター賞を受賞

 大学院理工学研究科化学生命工学プログラム博士前期課程1年の黒木 悠里さんが、2025年6月13~14日に宮崎市で開催された令和7年度日本生化学会九州支部例会において、優秀ポスター賞を受賞しました。本例会では、54件のポスター発表が行われ、そのうち審査対象となった48名の中から、研究内容の独創性、発表の明快さ、質疑応答での対応力が特に優れていた11名に優秀ポスター賞が授与されました。

 

 発表内容と関連情報は以下のとおりです。

 

【受賞者】      黒木 悠里さん

【発表演題】     糖鎖修飾金ナノ粒子を用いた細胞表層糖鎖受容体の結合性解析

【著 者】        黒木悠里、若尾雅広、新地浩之

【学会名】        令和7年度 日本生化学会九州支部例会

【関連ページ】  若尾・新地研究室ホームページhttp://www.cb.kagoshima-u.ac.jp/lab/biochem-lab/ 

 

 

 

 

【化学プログラム】大学院生が若手ポスター賞を受賞

 大学院理工学研究科化学プログラム博士前期課程2年の狩俣 茉奈さんが、5月31から6月1日に開催された第85回分析化学討論会において、若手ポスター賞を受賞しました。同賞は、分析化学の時代を担う大学院生や若手研究者・技術者による研究成果の発表と相互のさらなる発展を目的として企画されたもので、141件のポスター発表者の中から研究内容、発表と質疑応答が特に優秀と認められた17名が受賞しました。

 

 発表内容と関連情報は以下のとおりです。

 

 

【受賞内容】 若手ポスター賞

【受賞者】  狩俣 茉奈さん

【タイトル】 鹿児島湾海水中のメチル水銀・ジメチル水銀濃度変動

【発表者】  狩俣 茉奈、児玉谷 仁、神﨑 亮、冨安 卓滋

【学会名】  日本分析化学会 第85回分析化学討論会

【関連ページ】理学部環境解析講座