建築学専攻
建築とは人間が活動する空間を秩序づけて創り出す総合的な技術を意味します。本専攻は建築計画・建築環境・建築構造の3つの分野で構成され、学部教育からつながるカリキュラムを通じて包括的な教育および研究を展開しています。
コースワーク
◎建築設計コース
地域での実践活動を通して、様々な用途の建築の設計、都市の景観整備や歴史的環境の保全、住環境や福祉環境整備などに関する研究と教育を行います。
◎環境設計コース
温熱や光に関する居住環境、空気質に関する室内環境、建築設備に関する研究教育と、コースワークを通して環境設計に関する教育を行います。
◎構造設計コース
構造力学、荷重評価、構造性能評価、構造最適化、地震動の特性と地震災害、建築材料の材料工学や構法に関する研究教育と、コースワークを通して構造設計に関する教育を行います。
建築設計実務経験プログラムについて
2008年11月の建築士法改正により建築士試験の受験資格が見直され、大学院における実務経験の審査基準が変更されましたが、本専攻では2009年4月から計画・構造・環境の各専門領域に関する建築設計実務経験プログラムを設置しており、修得単位に応じた実務経験年数(最大2年)が認められます。
カリキュラム
◎建築設計コース
スタジオワークである「建築設計特別演習」では、実践的課題を中心に、建築、及び都市・地域の設計に関する創造性の涵養と総合的判断力の養成、多角的かつ実践的能力の育成を図ります。「建築設計特論Ⅰ、Ⅱ」では、スタジオワークと呼応して、建築の設計や、都市計画・まちづくりの計画作成などに必要な視点・技術・技法と幅広い知識を習得します。
◎環境設計コース
「環境設計特別演習」では、建築物の室内外環境、サービス性能、エネルギー、資源、マテリアルなどの視点から環境性能を多面的に評価し、建築物の総合環境性能評価を実践する能力を養います。「環境設計特論」では、総合環境性能評価に必要な知識や技術を習得します。
◎構造設計コース
構造設計では、構造計画、外力の設定、応力・変形解析、基礎構造の設計、各種構造の設計に関する知識・技術を総合的に用いて設計を行う能力が必要になり、その総合的に用いる能力は「構造設計特別演習」の課題を通して養います。この課題で必要となる構造設計に関する重要な知識・技術は「構造設計特論Ⅰ、Ⅱ」の科目で履修します。