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理工学研究科大学院生が第55回化学関連支部合同九州大会における分析化学ポスター賞を受賞

 理工学研究科地球環境科学専攻2年の安松空良さんが、第55回化学関連支部合同九州大会における分析化学ポスター賞を受賞しました。化学関連支部合同九州大会は、高分子学会九州支部、繊維学会西部支部、日本農芸学会西日本支部、化学工学会九州支部、日本化学会九州支部、有機合成化学協会九州山口支部、電気化学会九州支部、日本分析化学会九州支部が合同で開催され、今年で55回を数える伝統のある学会です。全発表ポスター件数、693件中、分析化学分野は55件あり、そのうちの4件が表彰されています。

 

演題タイトル:「フィリピン、カマリネスノルテ州小規模金精錬地域における水銀動態」

 

◆期待される成果◆

金精錬によって排出された水銀による大気、周辺土壌、河川水、海水及び底質の汚染状況を明らかにするとともに、水銀の拡散経路を示すことができ、周辺住民の健康被害を懸念する地方行政への情報提供により、対策を立てるための貴重な基礎情報となりうるものである。

 

今後の展開

漁業はこの地域の主要な産業であり、拡散した水銀の生態系への影響についてより詳細な調査を実施する。

 

【用語解説】小規模金精錬活動(ASGM)では、水銀が金とアマルガムを生成することを利用し、金属水銀と粉砕した鉱石を混合して鉱石から金を抽出する手法が取られている。その過程で、大気や河川系へ水銀が排出されるため、その周辺環境影響が懸念されている。UNEPによれば、人為的に大気に放出される水銀の約4割がASGMによるものとされる。

 

本件問い合わせ先

鹿児島大学大学院理工学研究科 地球環境科学専攻 教授 冨安卓滋

電 話:099-285-8107

FAX:099-259-4720

E-mail:tomy@sci.kagoshima-u.ac.jp